科学道100冊

「科学道クラシックス~時代を経ても古びない名著50」(理研、松岡正剛氏選)に、『届かなかった手紙~原爆開発「マンハッタン計画」科学者たちの叫び』(角川書店)のリストに入った。

プロジェクトは「科学道100」。

選書は、理化学研究所の研究者や職員、松岡正剛さん主宰の編集工学研究所である。

[科学道クラシックス]

「せいめいのれきし」(ヴァージニア・リー・バートン」

「ファーブル昆虫記」

「種の起源」

「ソフィーの世界」

「学問の発見」(広中平祐)

「物理学とは何だろうか」(朝永振一郎)

星新一、牧野富太郎などなど。

どれだけ子どもに読んだかわからないバージニア・リー・バートン(ミヤギユカリさんに描いていただいた自著『新米母は各駅停車でだんだん本物の母になってゆく』のカバー絵は、『ちいさいおうち』からインスパイアされた)や、

敬愛するレイチェル・カーソンの名も…。

身の引き締まる思いです。

ありがとうございました。

科学道1002019ラインナップ

届かなかった手紙ふ

原爆を開発した約3000人の科学者のうち、ユダヤ人を中心とした70人が

無差別無警告にヒロシマの住宅地に原爆を落とすべきではないと

大統領宛に署名をし、軍事郵便で配達された。

しかし、その手紙は上層部の作為で

トルーマンには届かなかった。

訳された署名の文章は

職を賭して強く投下禁止を訴える、魂のこもった内容だった。

2017年、私はアメリカに渡り、

90代の署名科学者らに取材。

署名の行方と、アメリカでの原爆の捉え方の今を追った。

しかし、そんな科学者やその関係者をもってしても、最後に誰もがこう言った。

「でも、原爆がなかったら戦争は終わらなかったでしょ?」

アメリカの教科書にもそう書かれている。

日本軍がアジアでしたこともまた。

原爆を落としたかった人は誰なんだろう。

原爆の日。是非ご一読ください。

届かなかった手紙

〜原爆開発「マンハッタン計画」科学者たちの叫び

大平一枝著 (角川書店)

※カバーは署名の複写です。装丁は松田行正さん

想いはひとつ

中国翻訳版が届いた。(左)

私も忘れていたような、小さな小さな

サブカットを表紙にしていた。

美しい栞(次ページ)が挟まれていて

国も言語も思想も何もかも違っても、

1冊に込める装丁者の想いはひとつなんだなと思うと

胸がいっぱいになるのだ。

帯の漢字から想像するコピー、ふむふむ。大都会里炊食男女的秘密基地、私蔵好物…。