やな忠言

数年前にちょこっとやったインスタを、お知らせツールとして再開するにあたり、娘(19歳)に言われた。

娘「ママの食べたもんとか、世界中の誰も興味ないから、しゃしゃって写真あげないようにね」
大「え、いいじゃん載せても」
娘「マジでやめな。あ、それから言っとくけど、新幹線の中で食べた駅弁とかビールもなしね。料理家やグルメライターならまだしも、ママの移動中のご飯なんて、知らない人のカプチーノの写真くらい興味ないから。むしろ迷惑だから」

自分のツールを、人の顔色伺いながら使うっておかしいだろう。
んで、おまえはプロデューサーか。

北欧、暮らしの道具店のみなさんからいただいたリース。生のかぐわしい香りがいまだに放たれている。私は私の好きな写真を貼るのだ。

逆転劇、後編

(撮影/難波雄史)

桜新町の小さな食堂で起きた逆転劇、後編です。
連載『そこに定食屋があるかぎり。』

「絶体絶命。閉店間際に起きた小さな食堂の逆転劇 後編【チキンカツ】」


秘伝のソースがかかったキャベツもりもりのチキンカツ定食が830円。
世田谷の住宅地・桜新町で大手チェーン店に囲まれながらも40年間ふんばってきた人気の食堂、きさらぎ亭は、ある日突然、1ヶ月後に立ち退きを求められた<前編>
移転したいが資金がない。閉店まで1週間を切ったとき、唯一稼業を手伝っていない娘婿が秘策を提案する。
それは、老夫婦にはちんぷんかんぷんのクラウドファンディングだった。本文へ

快適のための大ストレス

 アップルストアのセールで、最新のiMacを買った。通常のスタンド型でなく、背後に自分でアームを付ける、VESAマウントアダプタ搭載というやつだ。これで高さを自在に調節できる。

 意気揚々とポチしたまではいいが、私は次第に大きな箱が来るのが怖くてしょうがなくなった。

 私はマックの設定ができないのだ。いつも知り合いに頼んでやってもらっていた。用語もまるでさっぱりわからない。ああ、どうしよう、もう来てしまう……。

 はたして届いた箱は、想像以上に大きく、途方に暮れた。

 なんで買っちゃったんだろう。

 こんなも激しくIT音痴のくせに。

 1週間箱を開けずじまいで、仕事場に来るたび、どよんと気が滅入った。なんとかしなくちゃ。友人知人には、私が馬鹿すぎて気を使うので、結局パソコンサポートの会社の人に来てもらった。

 しかしプロが帰った後も案の定、さまざまな見たこともないエラーメッセージ、「接続できません」「容量がいっぱいです」「セキュリティに保護されていません」的なあれこれが出て、すぐにはすいすいとならない。

 もっと便利に快適になりたくて、買ったのに、この20日間の気の重さといったら。

 イギリスの調査で(ざっくりした記憶だな)、一生のうち、パソコンの不具合で仕事が止まる時間を換算すると7ヶ月になるという記事をどこかで読んだことがある。

 私の場合は3年かもしれない。

 こんな高いものを買って、1ミリも気持ちが明るくならないって。いや、けしてアップルは悪くない。身の丈に合っていない道具を選んだ私が悪いのである。

 今日もこれからアップルサポート(無料)のかたに電話でレクチャーを受けねばならない。

私「なんか、しゅっと右にいろんな書類が集まって整理できるボタンありますよね?」

A社「スタックですか?」

自分でもいちいち質問が幼稚園児のようだなと思う。情なし。

(写真)仕事場を占領するこの箱を見ないふりをして、古いMacBook Airで1週間やり過ごした。