おとなの学校

「そんなに忘れなきゃいけないことがあるの?」と娘に聞かれた。今週、忘年会3回。

昨夜の締めは、地元で一番通い詰めているバーで。
年間で通算1ヶ月は通ったのではあるまいか。

ラフロイグもカリラも、レナード・コーエンも、アネッサ・フランクリンも全部ここで教えてもらった。
私の学校みたいな場所。

#下北沢 #シングルモルト

仕事だより3

長野の小野宿という街道沿いで、ひとり有機で野菜を作り、漬物、醤油まで仕込み、
自家製食材と、可能な限り自家製の調味料を使い
「農家のお菓子とごはん こめはなや」
を営む小澤尚子さんを
たずねた。

「記事になったら、注文が追いつかなくなるから
今年は注文を早めに締め切ります」とのこと。

普通の人は逆だ。

まじめに手で作るものには限りがある、
という当たり前のことを知った。

『天然生活』2019年2月号
「長寿県・長野の
漬け物のある暮らし」(取材・文)

仕事だより2 かっこよすぎる詩人

強くて孤独で、
勇ましくて繊細。

こんなかっこいい詩人がいたこと
ごそんじですか?

本日より、月2回(第2第4木曜日)、光文社ウエブサイト「本が好き。」にて、ブックレビューを担当します。

第1回は、素敵な料理家から教えてもらった詩人、吉原幸子の作品です。

「本が好き。」(光文社)ブックレビュー
第1回 『吉原幸子詩集』 大平一枝

仕事だより1

天を仰ぐ女

はしご酒後、
誰にも見られていないと思っている、素の人間というものは、

ひどく無防備で
ズボンの裾片方だけブーツインし、
腹の上のボタンは留めわすれ、

「あーさっきのスナックに帽子わすれた」と
天を仰いでいたりするものである。

荒木町暴飲の夜。四ツ谷駅にて。

#この後反対方向の電車に乗った #隠し撮り
#だめなやーつ

車窓と故郷

JR飯田線にコトコト乗って
高校弓道部の同窓会へ。
もうそこには実家がないので、通学に使ったこの電車に乗るのは30余年ぶりとなる。
冬枯れの山。空の色。無人駅。
何も変わらなくて、自分だけが変わった。

「スイカは使えません」という車内アナウンスが、潔い。
懐かしい車窓にかぶりついていたら、まんまと2駅乗り過ごし
車掌さんに教えてもらい、飛び降りた。
次は40分後とな。
友達が車で拾ってくれ、事なきを得た。

久々に会う彼女は開口一番
「あいかわらずやってくれるね。さすがだね。大平はこうでなくっちゃね」。
面目躍如だ。あ、使い方違うか。

部活の同窓会というのは
やってみるといいものだ。
ズルしてランニングしたり、補欠で悶々した17歳のだめな自分を
ありありと思い出すことができる。
自分なんて全然だめじゃんと思うのと、あの頃よりは少しだけ成長したな、の
両方を確認できて、なんだか新しい元気ができる。

ぱりっとしていた先輩は、今もぱりっとしていて
ふわとしていた先輩は、今もお菓子を女子(あえての「女子」)に配ったりふわっと優しかった。

部活に続き、高校のミニ同窓会も開いてもらった。

男子が、私の写真用作り笑顔をおもしろがるので
そうだこれは作っていたと、久しぶりに思い出した。
旧友はすぐ見破る。

私の書いているものなど知らないだろうと思っていた友が
「嫁が読んでるよー」というので
本人が読んでくれている以上に、嬉しくなった。
だって、「これは友達だよ」と、彼女にどっかで伝えてくれていたわけだから。

伊那地方で著書イベントをしたときも
「引っ越してしまったし、だれも知らないだろうし」と
誰にも知らせなかったのに、開場時刻のずっと前にもう懐かしい顔が4つ並んでいて
ぐっときた。

見えないところで
まるで見えてないような感じで、
でも、そっと見てくれている。

この距離感が故郷の友というものなんだろう。

朝起きたら、笑いすぎでスナックのママのように声が枯れていた。