初ストーブ、初ワックス

25分くらい歩いたところに古びた赤ちょうちんの店があり、えいやっと初めて入った。
日本酒を頼むと店主はひょいとストーブの鍋にとっくりをいれお燗をつけた。
あかあかと燃えるストーブととっくりをみるだけで
美味しそうに見えるのはこれ、なぜだろう。

ハワイに別荘を持っている人が、ひと夏ハワイで過ごし、帰国するとスーパーに並ぶ食材や
飲食店のメニューがガラリと変わっていて、本当に嬉しくなると取材で言っていたのをおもいだす。

ついこの間かき氷を食べていたような気がするが、今はストーブで熱燗を。
常夏も羨ましいけれど、四季があるとはなんと贅沢で豊かなことか。


(写真)
小心者でケチ野郎の私は、生まれて初めてハウスクリーニングでワックスがけを頼んだ。
地獄のように汚かった床が2時間で、ぴっかぴかのつるつるに。
ああ、もっと早く頼んでいればよかったと悔いた。もうプロのワックスがげを知らない自分に戻れないかもしれない……。

レビュー

新刊「新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく」(大和書房)、が今週号『クロワッサン』(マガジンハウス)で、とても丁寧に取り上げていただきました。

発露


『わたしの暮らしのヒント集4』(暮しの手帖社)発売。

大川雅子さん(料理家)と、
潮田登久子さん(写真家)・島尾伸三さん(写真家・作家)の
取材・文を担当した。

取材中、ずっと愛おしそうに潮田さんを見つめる島尾さんの表情が印象的だった。

波乱万丈なおふたりのなれそめや、島尾さんのお父さんの『死の棘』のことや、おわりがけに赤ちゃんを抱いて実家にいらしたしまおまほさんや、いろんなことを思う取材であった。

が、わたしにとっては、
22年前、『冷蔵庫ICE BOX』(平凡社)という衝撃的な写真集を
出された写真家の潮田さんに
お会いできたこと、それを撮ったカメラをみせていただけたことが最大の宝物になっている。

僭越ながら、あの写真集に触発され、
『東京の台所』、『男と女の台所』(ともに平凡社・拙著)は
生まれた。

(台所本は、潮田さんの写真集と、『TOKYO STYLE』都築響一著に触発された担当編集者・佐藤暁子さん発案の企画である。わたしもこの2冊が死ぬほど好きだったので、一も二もなくご提案にノッた。撮影をしたこともないのに。)

 

仕事だより

篠原涼子さんインタビュー。

20代から40代の今まで。年代ごとに代表作のある稀有な女優さんだ。

その演技は、ゆたかな感性によるもの、
と勝手に決めつけていたが、
じつは驚くほど深い役柄への理解と探求、緻密な計算によるものだとわかり、発見の多い人だった。

『人魚の眠る家』篠原涼子さん「弱くて小さな自分が恥ずかしくなるくらい、大きくて大事なことを現場から学んだ」
〜朝日新聞デジタル&w「明日の私に環る〜」(取材・文)