絶対に見たほうがいいのです。

 

絶対という言葉を安易に使いたくないが、やはりこの作品は絶対に観たほうがいい。『1987~ある戦いの真実』。すべて実話の、韓国の民主化闘争の話である。

小難しさや退屈さは一切ない。

エンタメ的に完成された手に汗握る韓国映画らしい構成で、ぐいぐいと1987年のソウルに引っ張られ、気づいたら大泣きしている。
隣の知らないおじさんも、ひくほど、おいおい泣いていた。
泣くのは、悲しい場面ではない。しっかりとたしかな「希望」を感じる場面で
滝のように流れ出る。そんな映画は久しぶりだ。

これがつい30年あまり前の実際におこったということ
世界の多くの人が、ソウルオリンピックの前年に
これほど大きな民衆の蜂起があったということを知らされていないそのしくみに
驚かされる。

私などバブルの端っこで浮かれていただけだもの。隣国なのに。

『万引き家族』『カメラを止めるな』。今年は映画からたくさん力をもらった。
あ、まだ終わってないけど。

 

アフリカ男、帰還

 

アフリカで3ヶ月の研修を終えた息子が夜遅く帰国。
食事は済ませたと言うので
一番食べたそうな和の軽食を考えに考えぬいて、用意した。

写真がそれ。
緑茶、茶碗蒸し、大福3点セットだ。

「あー、茶碗蒸し、あっちで食った」
「は? どこで」
「もてなしが得意な駐在の日本人のお宅で、何でもいただけるんだよねー。日本茶も日本酒も山のようにある」
「天ぷらは」
「食った」
「あんこはないでしょうよ」
「食った」

ちっ。なんだか、だんだん腹が立ってくるのはなぜだろう。

 

 

(写真)
王冠をアフリカンバティックで包んだ素敵な鍋敷き。
東北の民芸に通じる手作りのあたたかさが。

土産のポテトチップス トマトケチャップ味(大袋 80円)が、驚異の旨さで、食べかけなのに思わず写真を撮ってしまった。
アフリカのポテチのポテンシャルの高さに脱帽。あなどれぬ。

ブランドの定義

実家で、母が濡れた手で触りまくり、錆だらけになっていた #開花堂 の茶筒(左上)。 

本店に磨き直しに出したら、2ヶ月後、たった千円でこんなにピカピカになって帰還(右上)。 

ベンツもヴィトンも開花堂も。 

「ブランド」とは、
「修理する技術」を、身内で継承する概念をもっている会社が有する商標のようなものであり、ものづくりの商いに関して言えば、それを具直に続けている店を、老舗というのだと思う。 

良い救出ができた。わたしの手柄じゃないけど。 


(下)
記事は『discover Japan』2018年2月号。柴咲コウさんの「会いに行って、愛を知る」第7回で取材した開花堂の工房。小さな空間でひとつひとつ、途方もない手間をかけ手作りしていた。


あの人の宝物

柚木沙弥郎さんのインドの紙、松岡享子さんのドールハウス、田村セツコさんのバレリーナのポスター、吉沢久子さんのフランスの皿
鋤田正義さんの、二眼レフカメラ…。尊敬する人生の先輩がたに人生の起点となった「宝物」について、伺いました。

蛭子能収さんは、サラリーマン(ダスキン)をやめるときに、仲の良いパートのおばさん3人から餞別でもらった腕時計を、40年経た今も、毎日腕につけています。

毎年メンテナンスに出しているというそれはピカピカで、彼が、どれほど大切に手入れをしてきたかが一目でわかり、胸がいっぱいになりました。 ・

蛭子さんは誰よりも早く現場に入ることで知られています。
取材でもそうでした。負けじと私が30分前に行くともう、コーヒーを飲んでいらっしゃいました。理由を聞くと「僕は絵が下手。せめて締め切りや時間は誰よりも早く守りたいんです」。

<2話のみ、お読みいただけます>
◯鋤田正義さん 「母に買ってもらった二眼レフカメラ」

◯春風亭一之輔 「初めてもらった給金袋」

『あの人の宝物: 人生の起点となった大切なもの。16の物語』(誠文堂新光社)
大平一枝著、本多康司写真

打ち上げ@宅飲み

新刊打ち上げは拙宅で。
デザイナー 森治樹さん(モリデザイン)、イラストレーター ミヤギユカリさん、編集者 小宮久美子さんと。

暮らしや子育てのことを書いたので、本造りに関わってくださった方々にお礼を伝えるのは、せまくともなんだろうとも、この現場がいいなと思った。

『新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく』(大和書房)制作こぼれ話はこちら

今週はおもてなし週。
レバーパテも、まとめてたっぷり作りました。

牛肉ときのこの混ぜ込みご飯は文化鍋で炊きます。