夕方呑みの光景

GWも土日も馬のように働いてきて、この日、珍しく夕方早めに仕事がアップ。
タイミングよく安部巨匠から「ルッコラが採れたからやる」とのメール。取りに行くからなんか飲ませろと家に押しかけた。
すると、菜園で摘んだミント入りチューハイだの、何かのパン粉焼きだの、ルッコラのサラダだの、料理夫やじまんの
作るうまいものが次々と魔法のように出てくる。
夕方飲むお酒は、そして人が作ってくれるつまみは、なぜこんなにおいしいんだろう。
こんなことで、40日近くの激務やストレスが消えるなんて、なんて安い体&単純な脳細胞。
男子に料理を作らせ、嫁と私はゲスい話をし続ける。嗚呼、極楽極楽(死語)。
おっさんレンタルが人気らしいが、料理男レンタルってどうだろう。

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(写真)なんかの魚のパン粉焼き。昨日テレビで見た、と言ってシャッシャッシャーと作っていた。

本を読む姿勢

『彼女に関する十二章』(中島京子)と『それを愛とまちがえるなら』(井上荒野)を続けさまに読んだら、湯あたりのように小説がおなかいっぱいになった。きのう奥田英朗さんを風呂場で2冊読んだせいもある。
のぼせて倒れそうになりながら読むのもいい加減やめにしないと。全裸で救急車は救急隊員に申し訳無さ過ぎる。
どんな作品も作家は血肉を削って書いている。読む側が全裸は失礼きわまりない。ましてアマゾンユーズドで1円などで買うのはもっといけない。あれを見ると涙が出そうになる。本や映画や絵に赤札を付けるようなことはしてはいけない。どうしても手に入らない昔の本を古本屋で買うことはあるが、新刊は絶対買わないようにしている。自分の本ががそれをされたら死ぬほど悲しいからだ。

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(写真)クラフト&ロマンス(吉祥寺)。今年もクラフトビールの季節到来。少しずついろいろ飲めるテイスティングセットを、テイスティングの域を超えて何杯もリピート。

絵を描く人

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センス・オブ・ジャンク・スタイル (チルチンびとの本)

イラストレーター北村範史さんの個展最終日。拙著『センス・オブ・ジャンク・スタイル』(風土社/チルチンびとの本)はじめ3冊にイラストを描いていただいた以来のご縁。
ずっとヒヤシンスの球根を描き続けているところが、私にはとても興味深い。
「自分が自由になるために描いている」と言っていた。絵を描く人の自由には、描かない人間には想像もつかないような意義と深さがある。

そのあと神楽坂で女子編集者とたらふく食べて、別のバーでたらふく飲んだ挙句、下北沢に移動してまだ痛飲。たらふくも、いい加減にしないとありがたみがない。

テスト期間

夜10時。
やおら高2の娘が制服を着だした。
「あんた、なにやってんの!」
「試験勉強でこれから徹夜するから、制服を着たら寝ないかと思って」

朝7時。
制服をしっわしわにしたまま、床で寝ていた。ベッドに寝ないからいいというもんではない。

翌日朝8時半。担任から電話あり。
「お嬢さんが、テスト中にウトウト寝ています」
空回りという言葉が頭のなかでリフレインしている。

葡萄な日

岡山取材。とんでもなく高貴な葡萄を試食した。
一生分の「マスカット」という言葉を使い果たした。そんな2日間。

オフでは、直島の未来についてうかがう機会があり、貴重だった。
海外からの視察や問い合わせや取材が多く、国ごとに関心の持ち方やテーマがぜんぜん違うというところが興味深い。
たしかに、現代美術と共生するあんな島は世界にも類がなさそうだ。
ハンセン病や銅精錬所などにも目を向けた直島の話はじつに示唆に富んでいる。

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仕事だより

東京人 2016年 06 月号 [雑誌]

『東京人』6月号(都市出版) 団地特集で
〜2DK 台所から探る、憧れのライフスタイル〜6ページ寄稿しています。

巻頭の重松清さん、是枝裕和さん、原武史さんの鼎談は大変興味深い。団地の風景と、そこで育った人たちのメンタリティをかんがえるとき、重松さんの団地を舞台にした数々の小説は格好のテキストになるし、おそらく是枝さんの新作『海よりもまだ深く』は多くの示唆をあたえてくれることになるのだろう。ある時代、団地が果たした役割を考察するのは、高度経済成長と日本の歩みを考えることとも重なる。もう永遠に叶わぬが、高蔵寺ニュータウンの津端修一さんにもう一度お会いしたい。