サックスに初しびれ

IMG_0417 鎌倉芸術館で、牧野伊三夫著『僕は、太陽をのむ』出版記念イベント 音楽と絵の即興ライブへ。
坂田明さんのサックスに合わせて、牧野さんが即興で絵を描くというものだが、生のサックスを聴くのが初めてな上、あんな近く&あんな少人数&そしてなにより坂田明さんの演奏という、とんでもない贅沢な体験に脳天がしびれた。
サックスって本当に魂が震えるような音を出すのだな。あれは坂田さんの音だからか。
25分位かなと思っていたら1時間経っていた。ずっと吹きっぱなしだ。もっともっと聴きたいと思った。
牧野さんが魂の音に応える絵を描いていて、おわったとき性根尽き果てた顔をしていた。よい音楽の昨夜だった。
ブルーノートなんかで聴いたら最高なんだろうなあ。

謎の行動

神楽坂で楽しくワインを2本呑み、さあ帰りましょうと気づいたら、深夜1時、豊島園の駅にいた。
上京25年。一度も行ったことも行こうと思ったこともない町、としまえん。なぜ、いま、ここに。
それが最終電車で、やむなくタクーで帰宅。
そういえば最近一番衝撃だった言葉は、この世界に導いてくれた長年お世話になっている先輩ライターさんに「もっちゃん(とこの先輩には呼ばれている)、アル中?」と聞かれたことだ。
もうほんとうにいちばんなっちゃいけないパターンのおばさんになっている。もっと粛々と生きていかねば。

仏壇色

いつもクラフト系の、よれよれのしょっぱい財布しか持っていないので、ちゃんとしたものを買おうと、仕事帰りに百貨店に寄った。
店員さんに10個ほど出してもらい、迷いに迷った挙げ句、最後はそばでかしづいている店員さんに悪くなってしまい、棚の上から数秒で見ただけの財布を「これ」と決めてしまう。
ふだん全く縁もゆかりもないあるブランドのもので、黒地に金色の模様が入ったゴージャス系だ。
私もそろそろこういうものを持って、きちんとした大人にならねばいかんだろうと決心して買ったのに、帰宅後娘に見せると。
「あ〜、そんな仏壇色の財布買うなんて、ママもいよいよ終わったね、長野のばあちゃんと同じ感覚だ。あ〜終わってる」。
一瞬買い替えに行こうかとも思ったが、しゃくなので、
仏壇色の財布を持つ女でけっこう、と思いながら、やっきになって中味にぱんぱんに小銭を詰め込んでやった。

仕事だより3

東京人 2016年 04 月号 [雑誌]
『東京人』4月号 巻頭随筆『東京点描』を書かせていただいた。
上京直後、毎月くまなく読んでいたのが、本誌と『散歩の達人』の2誌だった。
銭湯や純喫茶の特集に特に目がなかった。学生でもない。20代半ばで上京した大人になりかけの人間にとって、東京を知る手がかりとして、この2冊は強力な助っ人だった。
ちゃんと街や路地が、文学的に編集されていた。情報だけでない情緒がつまっていた。
その雑誌からご依頼いただいたことは、自分にとっては感慨深く、忘れられない経験になった。

『散歩の達人』は、一昨年、散歩の達人ポケットエッセイとして著書を1冊書かせていただいた。(『日々の散歩で見つかる山もりのしあわせ』交通新聞社)
東京暮らしのひとつの区切りをつかせてもらったのだなあと勝手に思っている。ふたつ目の区切りはまたいつか、そのうちに。

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大変に僭越ながら、小冊子の表紙になっております。
「オトナのおしゃべりノオト」(北欧、暮らしの道具店)
なんというか、本当におこがましいことですが、”人生の迷い道”というテーマでしたので、迷いまくり(実際の歩く道も2回に1回は迷っている)の私としてはお引き受けしてみようと思った次第です。

こちらでお買い物をした方がいただけるそうです。
北欧、暮らしの道具店