本の読み方

読む人間 (集英社文庫)

『読む人間』(大江健三郎著)に、本当に良いと思ったところ、感心したところ、興味深い所に赤鉛筆で線を。気になる、よくわからないところに青で線を引きながら読むと、と書いてある。そして出来れば覚えておきたいと思うような言葉、文章には「強く」線を引くと良いと。
博覧強記の巨星が、知の素をそのような実にアナログな方法で吸収しているということに純粋に驚かされた。強く線を引こう、という書き方も直截的で胸を打たれる。
映画も本も、どちらかというと古いものが好きだが、そういう味わいかたをしたら、これまでとは違った自分の血肉になりそうだ。
この一風変わった読書講義、大変に読み応えのあるおもしろい本で、とくに文庫版は申し訳なく思ってしまうほどお買い得です。

のりきれ。

嵐のコンサートまっただなかの仙台に、何の因果か映画のロケで乗り込んだ夫は、宿がなく、会議室にリースの畳を敷き、その上に布団を敷いて寝ていたという。
その畳が「びっちゃびちゃやねん」。
なんというか……、ご愁傷様と言うしかないのである。あと3週間、仙台でがんばってけろ。

気遣いの精度

2015-09-23 07.19.262015-09-21 12.40.31

スターバックス六本木7丁目店でひとくちも飲まないまま、派手にカフェラテをぶちまけてしまった。店員さんの対応のすばやさにも感動したが、カップを見ずに顔を見て「お客様はアイスカフェラテ、トールサイズ、低脂肪牛乳ですね」と言い、新しいのを持ってきてくれたのにも感じ入った。

そのカップには「すみませんすみません」と恐縮しきりの私に、「ごゆっくりおすごしくだしさい」とマジックで添え書きが。

このホスピタリティは、スタバがベースなのか、日本のおもてなしマインドなのか。
いずれにしても、東京オリンピックで外国人だらけになるであろうこのエリアの、接客の精度の高さを目の当たりにした思いである。

(写真)
プラントハンター(またの名を安部巨匠)とともに練馬まで買いに行ったオリーブ。良い感じにベランダのアクセントになりました。横の苗はぶどう。

おふくろの味とは

高校長女が、文化祭の練習で昼休みも時間がないから弁当をフィンガーフードにしてくれと言う。
私「じゃあ、おにぎり作るね」
娘「あ、ママのおにぎり・・・、うーん、えっとほかにない?」
私「日本のフィンガーフードと言えばおにぎりなんだよ。いいじゃん、具を工夫すれば」
娘「うん、わかる、わかるよ。でも1回おにぎりのこと忘れてもらっていい?」

なぜ忘れなければならないのだ。
おにぎりがまずい母親ってこの世にいるのか。
とどめに
「ちょっとさ、その、堅いんだよママのっていつも。飽きちゃったんだよもう」
おにぎりって飽きるものなのか。1か月連続で握り続けてやろうかこうなったら。

歴史の狭間

大暴れ現場。
大暴れ現場。

安保法案通過で、荒れた宴席に。お隣に夫の知り合いの俳優さんがいたが、とてもご挨拶できる雰囲気ではないほど巨匠、安部まゆみが大暴れ。このやるせなさ、よるべなさ、虚無感はなんともいいがたいが、私は絶望しないと決めている。歴史は自分たちの手で変えられる。次の選挙まで、今回立ち上がった人々の情熱が消えないよう祈るのみだ。
2軒目で暴れん坊将軍は、注文した山崎が注がれたのにすぐ「お会計を」と叫び、そのあと水のように飲み、マスターにも振る舞い、自由すぎる所行。まあ、歴史の狭間にこんな夜があったことも覚えておくとしよう。