わたし遺産

2013-06-22 07.51.34今年も去年に引き続き、「わたし遺産」(三井住友信託銀行)の選定委員をお引き受けすることになった。
このコンテストは他に類を見ない大変ユニークな内容で、心に残る大切なこと、未来に伝え残したいことを400字に綴って応募する。
3編大賞を選び、発表は応募作と共に、選定委員(栗田亘さん、穂村弘さん、大平)がそれぞれ、受賞者を訪ねてエッセイにする。文章の善し悪しではなく、どれだけわたし遺産として輝いているか、未来に語り継ぎたいかが重要になる。だから小学生でも受賞の可能性は平等にある。

私などが選ばせていただくのは申し訳ないような、大がかりなプロジェクトだが、人の宝物をのぞくのはとても楽しい。
去年は5千点余の応募があり、無人販売、母が子に語る読みがたりの時間、新聞配達の時に使ったたすきなどなど、老若男女、子どもからお年寄りまでさまざまな「わたし遺産」が寄せられた。そして、たまたま私がたずねた受賞者の作品をもとにした楽曲が、八代亜紀さんの歌で今月、リリースされた。
「こころをつなぐ十円玉」
http://columbia.jp/artist-info/aki/COCA-16930.html

なんだかいろんな形に広がりそうなユニークなコンテストなのである。

集え、輩(やから)たち

都心で呑んで帰り、まだちょっと飲み足りないなというときは眠りかけた大学息子をたたき起こして居酒屋に付き合わせる。ただ酒にありつけるとばかりに愚息は、のこのこついてきて、どかどか唐揚げやチューハイをオーダーする。食べながら奴がつぶやいた。
「ひとり暮らししている友達が、一度でいいから腹一杯肉を食べてみたいって言っていた。俺は金を気にせず好きなだけオーダーできて幸せだな」
4月、地方から出てきた18歳たちは、スーパーで1円でも安い肉を探しながら、慣れない自炊をしているんだろうなと思ったら泣きそうになった。送り出した親御さんがきいたら、どれだけせつないことか。
「おし。サッカー部の1年全部連れてこい。死ぬほど肉や魚や米を喰わせてやる!」
かくして来月、体育会サッカー部の8人の輩が我が家に来ることに。ホントに言ったんかい。
「みんな、なんて言ってた?」と聞いたら
「おまえのおかんは神か」。
もう市場に買い出しにいくしかあるまい。やから祭りだ。

(写真)今週の東京の台所 フランス編で教えてもらっためちゃ旨のさくらんぼのヨーグルト。ファーム・デ・ププリエ。
SAYURI30

御礼

本日、重版決定。けして派手ではない、いやむしろひどく地味なテーマなのに、書店の方やブロガーの方がていねいにご紹介くださっている口コミのお陰です。

信州おばあちゃんのおいしいお茶うけ: 漬け物から干し菓子まで、信州全土の保存食110品