リトル・フォレスト

映画『リトル・フォレスト』試写へ(8月公開)。東北を舞台に、若い女性が自給自足をする物語である。原作は同名の漫画だそう。主演の橋口愛さん、三浦貴大さんのみずみずしい演技は印象的だが、食いしん坊の私にとってこの作品の最大の魅力は、フードコーディネーターのeatrip 野村友里さんの作る料理の数々。有機野菜や木の実から作り出されるジャムやパテ、ソテー、どぶろくがまあ、おいしそうったらありゃしない。
冬場、女たちが集まってお茶のみをするシーンが、ちょうど、上梓した自分のお茶うけ本で、取材した場面と重なり、リアルな演出だなあと思った。寒い地方の農婦たちはみな、ああやって保存食や漬け物をもちよって、春夏秋に働き過ぎた羽を休めるのだな。
それにしても空腹時に見るのは危険な映画だ。

そのあとは、元ライターの大先輩、門脇紀子さんがきりもりする築地のビオワインのビストロ、ラ・ヴィンニュ・ア・ターブル 3周辺記念パーティへ。あり得ないグレードの生ハムやチーズで、赤字覚悟過ぎるぞこれと思いながら、いつものように昔の仲間と飲みあげた。
あっちもこっちも有機な1日であった。

あ、あんのかい・・・

来週から6週間ホームステイに行く息子。
私「万が一、どうしても合わないことがあったら、ホームステイ先を替えてくださいって言いなよ」。
息「わあ〜ったって、うっさいなもう」
私「あんたは、気が小さくて、昔から何にも言えないんだから」
息「俺を誰だと思ってんの!かゆいところはございませんかって聞かれたら、右の後ろを思いきりガリガリ掻いてくださいって美容室で言える男だよ?」
私「ほんと?」
息「ちょっと嘘だけど」
そこでのっそり会話に割りこんでくる夫。
夫「え〜ないのん? 俺、言うたことであるでー。美容師、めっちゃいやそうやけど」
その美容師が災難すぎる。

新刊カバー決まる。

61433_信州おばあちゃんのおいしいお茶�うけ_high

長野の春夏秋冬を追いかけながら、おばあちゃんたちのお茶うけを訪ね歩いた『信州おばあちゃんのおいしいお茶うけ: 漬け物から干し菓子まで、信州全土の保存食110品』(誠文堂新光社)が7月9日発売に。カバーも決まり、今は、大きな祭りが終わった後の心地よい脱力感に包まれている。世間の皆様がどう評価し、どう読んでくれるか。それはもう委ねるしかなく、なすすべはないが、やることはやった。やりきった。すべて撮り下ろしで、何度も長野に行かせてくださった版元の懐の深さに感謝している。もうこんなていねいな、手間のかかる本は作れないのではないかとさえ思う。奇跡のように貴重な体験だった。
装幀は前々著『もう、ビニール傘は買わない。』(平凡社)でもご一緒だった斉藤いづみさん。カメラは長年の相棒、安部まゆみ(あだ名:安部巨匠)、編集は誠文堂新光社の至田玲子さん。取材はいつも、行きも帰りも笑いっぱなしの食べっぱなし。毎日、漬け物と寒天や干し果物で、取材に行くと肌と腸の調子が抜群によくなるという、長野の長寿の秘密を身をもって体験した。14冊目の著書。人事を尽くしたので、あとは天命を待つ気分である。

深夜じこみ

2014-06-11 00.29.04

2014-06-18 11.43.46

長野取材で、「らっきょう酢」を使えばどんなずぼらな人間でも、簡単にらっきょうを漬けられるとわかったので挑戦。
しかし、泥付きらっきょうの薄皮を剥くのはちょっとだけ面倒であった。
23時まで原稿を書いていて、深夜0時過ぎから、やおららっきょうを作り始めた私に、「お、おまえなにやっとんねん」とたじろぐ夫。「らっきょうですけどなにか」「ら、らっきょうて。今やらなあかんもんなん?」「早く皮を剥かないと腐ってしまいますので」。
味噌の仕込みもそうだが、漬け物関係は深夜に限る。無心になって手を動かしていると、癒される気がするのだ。

おにぎりを持ったらやばい。

2014-06-08 13.28.38

引っ越す先々で、きゅうりだけはうまく実がならなくてあきらめかけていたのだが、今度の家ではすくすくと。この感動。きゅうり1本で毎朝こんなに感動できるとは、なんと安上がりなこの人生。

カメラバッグを新調した。バッグの後ろに三脚をくくりつけるタイプで、リュック式。ちょうどノースリーブのチュニック姿で背負っていたら、この感じ、どっかで見たことがある。裸の大将だった。