あきらめないで

三輪田学園で女学生(とあえて昭和風)のみなさんから職業インタビューを受ける。
私は、子どものころ、本に関わる仕事をしたいと言っても、田舎なのでそんな職業の人が周りに1人もいなくて、なれるわけがない、文学部などというものにいってもつぶしがきかない、たべていけるわけがないと親にも言われ、応援してくれたのは中学の担任の先生ただひとりであった。
だから、自分が大人になったら、どんなすっとんきょうではてしない夢であろうと、絶対に、ばかにせず、否定せず、夢をもつ人の背中を押す存在であろうと思い続けてきた。
ときどき、こういう機会をいただくが、今日もまた早口で「どうか夢をあきらめないでください。誰も応援しなくても私が応援します」と力説した。変に熱くてうざがられたらどうしようと思っていたが、学生のみなさんが目をきらきらさせて真剣に聞き入り、メモを走らせ、質問をしてくれたので、おばさんはもうそれだけで胸がいっぱいになった。来てよかったと思った。

ハッピーデ−!

2013-11-23 15.02.512013-11-23 11.53.06
23日に、ちーやんことちはるさんの結婚式があった。14歳という年の差を感じさせない美しさに見とれた。あんなに毎晩酒を飲んで、あんなに夜更かしで、あんなに食べるものにこだわらないのに、なぜあれほど肌が透明なのか。恋の力としかいいようがない。
おもいのほか、スピーチにど緊張して、言いたいことの半分も言えず。終わったとたん、堰を切ったように飲みまくったら40分くらいでべろんべろんに。しかし、お祝いの席というのは参加するだけで、こちらもシアワセな気持ちになるものだ。ちーやん、ゆうちゃん、いつまでもお幸せに。いいお式とパーティだった。

「わたし」遺産大賞

2013-11-29 18.30.39
三井住友信託銀行 「わたし遺産」大賞を選ばせていただきました。応募総数4956通。大賞の方に取材をし、エッセイを書きました。本日の朝刊にて発表です。大切にしたい心の遺産、なくしたくないもの、受け継ぎたいこと。賞には入らなかった方々の作品のひとつひとつに、物語があり、感動がありました。選考は、私にとっても忘れられない得がたい経験となりました。
http://www.smtb.jp/personal/watashi-isan/

夢が叶った日

写真[2]写真写真[1]
嫁入り道具で買って以来、ずっと白い色に変えたいと思っていた食器棚を、引越の手伝いにやってきた安部巨匠に塗り直してもらった。そんな面倒な大仕事は嫌だ、前の引越でも断ったじゃんと拒否する巨匠の手には、「マイはけ」が握られ、オウムのサティアンにいた人のようなペンキ用ユニフォームを持参していた。丸1日かかってアイボリーに仕上げてくださった。
頭にペンキを付けながら、棚の下に潜り込んでぬる巨匠。とっぷり日が暮れ、最後にシールはがしに失敗した寝室の壁まで塗り直し、「じゃあ。明後日また手伝いに行くから」と言い残して去るその後ろ姿が、高倉健のように男らしくて、りりしくて、私は思わず財布をひっつかみ、その足で酒屋に駆け込み「あ、あしたできるだけ早くあの男に、いやあの女に、このエビスを届けてくださいっ」と兄ちゃんに頼み込んだ。念願の白い食器棚を眺めながら、私も酒を飲んだ。しびれるように旨い酒であった。

『ジャンク・スタイル』

『ジャンク・スタイル』(平凡社)

装丁 レイアウト 熊谷智子
写真 小畑雄嗣・安部まゆみ・松永学
編集 清水壽明

出自やブランドという記号ではなく、「自分のものさし」、自分独自の審美眼を
持った12人のライフスタイルとプライベート空間を取材した。

【制作こぼれ話】
最初は、いろんな媒体などをみて、気になる人々を取材対象に挙げてい。
だが、ロケハンに行くと、どうも、何かが、少し違う・・・。そこで取材方法を軌道修正。
取材した人から「あなたが素敵だと思うお友だちをご紹介してください」という方式に替えたら、
これが大正解。やっぱり素敵な人には、感性をインスパイアされるような
素敵な友がいるのだな、と再確認。
この方法は、果てしなく時間がかかるけれど、
一番確実に自分の求めるコンセプトに近い人に出会える方法ではないかと思っている。