四谷荒木町クロニクル

上京して最初に働いた街、四谷荒木町で痛飲。
雑居ビルの2階に、編集プロダクションがあり、社員として女性誌の編集に携わった。

細く、いりくんだ路地。傍らのお地蔵様。小さな公園。
料亭の軒先に干されたからすみ。
紫色の看板のカラオケスナック。
安くて夜遅くまでおいしいナポリタンを出してくれるバー「こくている」。

変わったものと変わらないものが混在し、深く考えると悲しくなるのだが
フジテレビが河田町から海の方に移っても
ふんばって街の灯が消えずにあることが
ただ、率直に嬉しかった。

そして3軒はしご。
1軒目で青いビームスのパンプスを履いていたのだが
朝起きて、玄関を見たら、ピンクの(だいぶくたびれた)ジミーチュウのハイヒールに変わっていた。
他人様の靴で、2軒も飲み歩いていたってどういうこと・・・。

(写真)
夢(や愚痴)を語り合った、こくているは健在。
ナポリタンは深夜に食べるときほどおいしくて箸が止まらず、「でぶの敵」と言いながら
結局いつも、完食するのであった。

ばえるもばえないも。

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外食産業のメニュー開発も、専任の”インスタばえ担当者”が、必要な時代のようだ。
とはいえ、私は、ばえようが、ばえまいが、なにがなんでも味とボリュームが命。

写真は美味しくて、ボリュームがあって、ちょいばえる3条件が印象的だったお品。

(写真)
「カレーショップ涅槃」の2色カレー。黒キーマは和風だし。
「イル・バーカロアルマ」のぶどうとくるみのサラダ。カッテージチーズの塩梅がいい。

まるで化学〜サルボ恭子さんの料理教室

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サルボ恭子さんの料理教室へ。この人の教室はまるで化学の学校だ。
歯ごたえと加熱の関係など、どうして今まで学ばずにやってきちゃったかなと後悔したくなるくらい、理路整然として、わかりやすく「おいしさ」の秘密とコツを、教えてくれる。
そして、料理教室でこんなに満腹になるとは。

重信レシピで最後の肉祭り

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肉1パックを買っても、半分ずつしか使わないという地方から上京して自炊している息子の学友の話を聞き、始まった「サッカー部の輩に肉を死ぬほど食べさせる会」。
今年で4回目、つまり最後の会である。
地方のテレビ局やら途上国やら、来春からそれぞれ社会の荒波に泳ぎだす。
今日は腹いっぱい食べて、これから君たちにたちはだかるいろんな理不尽や、ままならぬことに負けないでくれたまえよと祈りを込めて、3キロの鶏肉、2キロの豚肉、1キロの牛肉などをさばいた。

メニューはサラダ2種とチーズケーキ以外全部、この人のレシピで想像以下の味になったことが一度もない最強料理家・重信初江さんの『肉めし』(主婦と生活社)から選んだ。レシピ通りに作ったら、本当に何もかもが魔法のように美味しくできて、最強ぶりを再確認。

(メニュー)
よだれ鶏、牛すねのポン酢煮、よだれ鶏、いり鶏、チキン南蛮、キンパ(韓国海苔巻き)、バターチキンカレー、手羽先揚げ、チーズケーキ、ベリーティ

(写真)
「4年前はこのタイミングでラザニアが出てきた、あれすごかったなー」「これから沖縄行くからタコライス食べるけど、この家で食べるタコライスのほうが美味しいから楽しみにしていた」(息子の司令で作らなかったことを後悔)「あーこの紅茶どこのやつ、うんめ〜」と口々に言う子らがかわいすぎて、この子らの将来の嫁や子どももみたいものだと、小姑みたいな心境になった。
こんなふうにちゃぶ台を囲んだ青春の残り火みたいな夜のことを、忘れないで欲しいな。

バターチキンカレーはセルフ方式。

夏はクラフト

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家から徒歩3分の、古い家族経営の酒屋さんは、世界中の珍しいクラフトビールが揃っていて、土日などに好きなのを1本買って帰るのがお楽しみ。外人さんが多く、角打ちのように立ち飲みしている。しょっちゅう試飲会をしていて、切り盛りするお嫁さんの説明がまた詳しくて素晴らしい。
大手の店がまねできない売り方で、集客に成功している。

ちょっと油断しているすきに
日本のクラフトビールがなんとまあおいしく進化していることか。
種類も増えて、夏の楽しみが益々増える。体重もね。

(写真)
南信州ビールは、長野にて。