この投稿をInstagramで見る
市原湖畔美術館
この投稿をInstagramで見る
迷ったときの神
「何度も読み返す私の好きな本」天然生活 2020 年 12 月号
一番好きな作家と、
手がベタつかず読書に最適な
仁井田本家こうじチョコと共に
出させてもらってます。
堕ちたら開高健に戻る。
すると自動的にもれなく、書いたるでーという気持ちになれる。
小説とノンフィクションと紀行文と随筆全ての神。
語るだけでも嬉しい。
<秋の夜長に、開高健>
最も手っ取り早く開高健の文学の醍醐味を味わいたいなら 輝ける闇 (新潮文庫)。
「おいしい」の文学的表現のゆたかさにひたりたいなら 最後の晩餐。(文春文庫)。
意外な展開にぐいぐい引き込まれ、奇想天外な小説に没頭できるのは 巨人と玩具(開高健全作品〈小説 2〉 )。
宮本常一の足跡が今しみるわけ
ブックレビューです。
「途方もない立ち往生をする私達に宮本常一と渋沢敬一が教えてくれるものとは」
(「本がすき。」光文社)
日本中を歩き回った民俗学者の物語を無性に読みたくなったのは、
stay home の日々だからだろうか。
料理本3選
自著を3冊装丁してくださったデザイナー斎藤いづみさんから、主婦と生活社 【私の好きな料理本リレー】#料理本リレー のバトンを受け取る。
時を経た良書に、光が当たる機会は貴重だ。
1.宇野千代著『私の長生き料理』(集英社文庫)
料理に添えられた随筆が素晴らしい。
エッセイとは、「わたしはなにものか」を明確に定めてから書くものなのだと
本書から教わった。
宇野さんは「私は恥ずかしいほどの食いしん坊である」という
立ち位置から書いている。だから寄り添いやすい。ひきこまれる。
わかめの天ぷらなど、火傷しながら何度も作った。
2.向田和子監修『向田邦子の手料理』(講談社)
人にさしあげ、何度買い足したことか。
「さつまいもと栗のレモン煮」の写真が忘れられない。
それまでごちそう本しか買ったことがなかった。
なんでもない惣菜が輝いて見える、私にとっては大人の料理本。
向田邦子さんのこぼれ話もいい。
料理が大好きな柴咲コウさんへもお誕生日にさしあげた。古本なのに(絶版なので)とても喜んでくださったのが忘れられない。女優さんに古本て…。
3.〈手前味噌枠〉
自著『信州おばあちゃんのおいしいお茶うけ』(誠文堂新光社)
1年かけて信州を取材しながら、お茶うけと作り手の物語を取材した。レシピは110本。
信州では、漬物や干し野菜、果物の保存食は
人と人との心をつなぐ、大事なコミュニケーションツールなのだと気づいた。
斎藤いづみさんの装丁、安部まゆみさんの写真の鮮やかなあたたかさが通底した、想い出深い1冊。
東京だけでぐるぐるするのはもったいないので
尊敬する人生のパイセン、長野いや日本の宝、料理家・横山タカ子さん @takako_sasisu にバトンを渡します。
@ryourinohon
#料理本リレー #宇野千代 #向田邦子 #横山タカ子 #保存食
from Instagram