雑誌のチカラ

ニトリの「滑りにくい木製トレイ」を推薦すると
MサイズかSサイズか。
「Mだ」と答えると
それをどんなふうに使っているか。
Sとは違いがあるか。
なぜMを選んだのか。
どこがいいか。
次々質問がくる。

掲載誌  を見たら、きっちり撮り下ろしで
見開きにそんなやり取りの末に紹介されたであろうグッズが15点。
そんな見開きが、ぎっちり丸1冊。
ニトリのトレイもそこまで聞かれて
嬉しかろう。

雑誌にしかできないコンテンツがまだまだあるなあと思う。大変な労作だ。


夢か?

JUJUがユーミンのカバーだけを歌うショウ『不思議の国のJUJU苑』楽日。
演出:松任谷正隆さん。

名曲の全てが聴いたこともない斬新なアレンジ。
カーテンコールでまさかのユーミン様登場で
3曲歌う。
綺麗な月を見ながら、あれは夢だったのかなと
思いながら帰った。(途中、明大前でもちろん飲んだ)

#お祝い花撮るのに並んだ
#不思議の国のジュジュ苑ユーミンをめぐる物語
#jujuの生声はアレサフランクリンのようにどこまでも伸びやかで力強かった

フランク・ザッパ

 

k2 シネマ  でフランク・ザッパのドキュメンタリー『ZAPPA』を観た。

音楽に明るくないが
22年前、下北沢に越してきたとき
毎晩のように読んでいる音楽ブログがあった。どうやら書き手はご近所らしかった。

ただひたすらザッパについて書かれていて
こんなに好きなものについてのめり込むことができる人生は幸せだなと眩しかった。
でもいつも最後に「ああ、金が尽きた」とか「今日は1000円分しか飲めない」と書かれていた。

その人が著したザッパの本が書店に並んだ時、彼はもうこの街にいなかった。引越し代のため、印税を前借りしたと書いていた。こんな時代にと、驚いた。以降クレジットを見ないから、あれが最後の仕事だったのかもしれない。

       ・・・
80年代、アメリカ上院議員アル・ゴアの妻が、ロックミュージシャンの性や暴力、ドラッグにまつる過激な歌詞に対し、検閲委員会(PMRC)を設立した。
ザッパはひとり、表現の自由を守るためこれに反対し、髪を切り、スーツを着てアメリカ議会で戦った。
ディランもプリンスもスプリングスティーンもマイケル・ジャクソンも沈黙するなか、ひとりで。何年も。(その後、ジョン・デンバーらが賛同)

やがて歌詞の検閲運動は衰退した。それらをこの作品で初めて知った。

・・・
映画は、プラハで始まる。ロシア軍撤退を祝う式典に招かれたライブで生前最後の演奏だ。
プラハの人々は熱狂していた。

・・・

投票の帰りにこの作品を見たことは意味があると思っている。22年前、貪るように知らない誰かののブログを読んでいたあの日々も。彼がのめり込んだ理由の一端が理解できたから。

今見てほしい作品である。

ダークウォーターズ

日比谷のTOHOシネマズへ。いまだに「日比谷シャンテ」と言ってしまう昭和女子。バケツのような塩キャラメルポップコーンが喉につかえて、おのれの老いを感じた。

テフロン加工で知られるアメリカ・デュポン社を相手取って、工場近隣の水質汚染によって障害や癌を患った人間(動物も)のために、今も戦う実在の弁護士を描いた物語。緻密な描写と丁寧な演出で、見ごたえがあった。

デュポン社は、原爆製造のマンハッタン計画前から、アメリカの基幹的な大軍事企業だった。実名でよく映画に仕上げたなと、製作者の志が胸に感じ入った。