中国語訳の緻密な装丁

拙著 『紙さまの話 〜紙とヒトをつなぐひそやかな物語〜』(誠文堂新光社)中国語訳が届く。

カバーを外さないと気づかない。さりげないけど緻密

カバーを外すと、赤色のイラスト・罫線・日本語タイトルが裏刷りされており、
表から見ると、それらが透けて
初めてデザインが完成する仕掛け。

サイトヲヒデユキさんの装丁を
中国の装丁家が尊重しながら
さらに自分流の解釈とデザインを施してくださった。

こだわり、思い、本書への慈しみが伝わり、
泣けた。

左から韓国語訳、原書、中国語訳。

『紙さまの話』

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『紙さまの話』(誠文堂新光社)が 重版になりました。  2006年発売の『かみさま』(ポプラ社)を底本に 新たに、 日本郵政の切手デザイナーや、 中條正義さんの資生堂パーラーのデザイン、 新潮社装幀室、 活版の菊川印刷などを取材加筆。  美しくて大好きな包装紙のデザイン15点を別丁に 加えました。   すぐに結果を請われるこういう時代に 2016年に発売した本書が ゆっくり時間をかけ 版を重ねられたことが とてもとても嬉しいです。 やはり、「本」は手触りがあるからいいなあ。  手紙、名刺、包装紙、カード。 紙をめぐるクリエイターら25人の 知られざる物語を綴りました。  ブックデザイン サイトヲヒデユキ 写真 小林キユウ 編集 至田玲子 https://amzn.to/33LpXKk #柚木沙弥郎 #平野甲賀 #菊池敦己 #嶋浩一郎 #橋詰宗 #守先正 #森田千晶 #江藤公昭 #古書日月堂 #北園克衛 #イルマ・ボーム #村上開新堂 #近江屋洋菓子店 #平安堂梅坪 #こけし屋 #こうやって動画でかつて本書を紹介してくださったad竹山香奈さんの真似してみました #bookdesign

大平 一枝 (Kazue Oodaira)(@oodaira1027)がシェアした投稿 –

科学道100冊

「科学道クラシックス~時代を経ても古びない名著50」(理研、松岡正剛氏選)に、『届かなかった手紙~原爆開発「マンハッタン計画」科学者たちの叫び』(角川書店)のリストに入った。

プロジェクトは「科学道100」。

選書は、理化学研究所の研究者や職員、松岡正剛さん主宰の編集工学研究所である。

[科学道クラシックス]

「せいめいのれきし」(ヴァージニア・リー・バートン」

「ファーブル昆虫記」

「種の起源」

「ソフィーの世界」

「学問の発見」(広中平祐)

「物理学とは何だろうか」(朝永振一郎)

星新一、牧野富太郎などなど。

どれだけ子どもに読んだかわからないバージニア・リー・バートン(ミヤギユカリさんに描いていただいた自著『新米母は各駅停車でだんだん本物の母になってゆく』のカバー絵は、『ちいさいおうち』からインスパイアされた)や、

敬愛するレイチェル・カーソンの名も…。

身の引き締まる思いです。

ありがとうございました。

科学道1002019ラインナップ

届かなかった手紙ふ

原爆を開発した約3000人の科学者のうち、ユダヤ人を中心とした70人が

無差別無警告にヒロシマの住宅地に原爆を落とすべきではないと

大統領宛に署名をし、軍事郵便で配達された。

しかし、その手紙は上層部の作為で

トルーマンには届かなかった。

訳された署名の文章は

職を賭して強く投下禁止を訴える、魂のこもった内容だった。

2017年、私はアメリカに渡り、

90代の署名科学者らに取材。

署名の行方と、アメリカでの原爆の捉え方の今を追った。

しかし、そんな科学者やその関係者をもってしても、最後に誰もがこう言った。

「でも、原爆がなかったら戦争は終わらなかったでしょ?」

アメリカの教科書にもそう書かれている。

日本軍がアジアでしたこともまた。

原爆を落としたかった人は誰なんだろう。

原爆の日。是非ご一読ください。

届かなかった手紙

〜原爆開発「マンハッタン計画」科学者たちの叫び

大平一枝著 (角川書店)

※カバーは署名の複写です。装丁は松田行正さん