紀信の芸新

芸術新潮 2012年 10月号 [雑誌]「絶対観に来てね」と言われた中1娘の体育祭。徒競争も4位という微妙な順位の上、始まって45分でほかの出番が終わり、あとはもうやることもなく手持ちぶさたなので、学校を出た。わらわら集まる保護者とは反対方向に駅に進む。9時45分にはドトールで、篠山紀信の『芸術新潮』を読んでいた。まさかこんなにはやく今日1日の予定が終わるとは。中学なんてそんなもんだ。
それにしてもこの芸新、読みどころ満載すぎる。おくればせながら、なぜ紀信さんが宮沢りえを「サンタフェ」で撮ったのか初めて知った。スティーグリッツとオキーフに憧れていたんだなあ、紀信さんは。全然知らなんだ。文章もめちゃくちゃうまい。写真家って、感覚や情景を言語化する能力に人一倍長けている人が多い気がするがなぜだろう。カメラという装置でつねになにかを翻訳しようとしているからなのかな。

子どもが同じ保育園出身のイラストレーター平松昭子さんと不思議なご縁で仕事をすることに。小学校もサッカークラブも一緒で、10年近くママとして知っている人と仕事をするのは、本当に不思議な気分だ。だが、打ち合わせをしてみると、何年も仕事をしてきた人みたいにらくちんなのでおもしろい。

なつかしの。

コーポラティブハウスで修繕計画についての会議。離れて住んでいるが、今年は理事をしているのでちょこちょことコーポラティブハウスに行く用事が出来て嬉しい。8年前まで住んでいた自分の部屋が会場である。娘が懐かしがってついてきた。あらためてながめると、愛情のこもった設計のなされたいいい家だと思った。会議後は、いそいそと住人のマユミさんとセルフネイルの店へ。おしゃべりばかりしていたので「当店は時間制限がございます(だからとっとと塗れ)」と、指導のおねーさんに怒られた。

上野界隈

国立西洋美術館。昭和34年築とは思えぬモダンな造りはル・コルビュジュエと前川國男の設計。この前川作品は阿佐ヶ谷住宅のように壊さず絶対守って欲しい。
中学時代の恩師が出展するとのことで東京都美術館へ。駅から中年男女の凄い人並みがあり、何事かと思ったらツタンカーメン展。
島を巡って日本は今大変なことになっているが、エジプト考古学博物館の秘宝を見に、平日からこんなにも人が沢山押し寄せている。いろんな意味でのどかな国だと実感する。外交状況がどうであれ、美術館が盛況なのはゆたかなことだ。行列を通り越し、静かな上野公園をずんずん進んで目的の地へ行った。「大平に負けないぞ。俺もがんばって絵を描き続ける」と手紙をくれた恩師の絵は、圧巻の大きさだった。帰りはスタバで一服。このスタバ、緑に囲まれていて風光明媚。諏訪湖サービスエリアのスタバの次に好きだ。

娘が、英語の小テストで「久しぶりに赤点の再テストじゃなかったよ!」と言う。
「何点以下が再テストなの?」
「30点」
「あんた何点だったの」
「あ、そこんところは聞くのを遠慮してくれる?」とさらっと言って自室に行ってしまった。
・・・31点か32 点に間違いない。遠慮しなくてもわかる。