生きていれば。

がりがりと朝の締め切りに向かって深夜、眠い目をこすりながらパソコンに向かっているとき、宝物みたいな言葉がメールにのって届いた。
生きていて良かったと思うような、心の晴れる出来事だった。
先日、息子が塾で教わった先生が自ら命を絶ち、彼を偲んで母親たちで雪見酒をした。若くて、きれいな顔立ちをした人だった。塾講師の傍ら、ヒット曲を書く作詞家でもあった。あの先生の夢はなんだったんだろうと、息子のような年齢のその人を偲び、私たちは昼間から杯を傾けた。
ふっと思った。生きていれば、生きてさえいればあの人にだって、いいことがあったに違いない。来年生ききれる自信がなくても、明日生き抜けるくらいの元気をもらえる小さな嬉しい出来事は、生きてさえいれば誰にも何度かあって、そういう小さなことに支えられて人はどうにかこうにか、この息苦しい世の中を歩いてゆけるのではないか。先生、なんで?嬉しい気持ちと切ない気持ちが一緒くたになって変な興奮状態のまま、気づけば朝焼けを迎えていた。

茶道美人
岡田さんの本『茶道美人』

雑誌で、茶道家の岡田和弘さんと対談をする機会に恵まれた。ものすごく若い方だし、男子だし、お茶に詳しくないし、私なんぞが話が合うのだろうかとドキドキしていたら、3時間も喋りっぱなし。興味の対象が一緒だと、世代や生きてきた時代背景なんて関係がないのだな。予定より2時間オーバーだった。お茶をやっているといろいろ道具や器を持ちたくなるけれど、本来は「持ちすぎないこと」が美徳であるというお話が印象的だった。来年あたり、『情熱大陸』とかに出ていそうな溌剌とした新しい感性の人だった。     「世界茶会」http://www.chakai.jp/

へとへとボロ市

たぶん外人宿泊客用富士屋ホテルのマッチ。2色しか使ってないのにセンスいいなあ。
御神酒を入れる器を買いました。

10年ぶりくらいに世田谷ボロ市へ。日曜日と重なってしまい、モノより人しか見えなかった。掘り出し物を探す気力も萎え、「今日は、買った感あんまりないね」と安部巨匠と言い合うが、しっかり1軒目で私は大小のカゴ二つ、巨匠は猫用のカゴを購入している。そのカゴが人混みで場所をとるのなんのって。昼食後、ちょっと通りを歩いてはすぐ疲れて居酒屋へ。熱燗をのんでいる時間の方が長かったかも。でもあの熱気、嫌いではない。

片づけ続ける

11時間ぶっ続けで、読者宅でお片付けの撮影。どうなることかと思っていたが、3人の収納カウンセラーがてきぱきと働き、しっかり家全部が大変身した。読者のママが泣きそうな勢いで喜んでいた。
たぶん、捨てた洋服は200枚くらい。バッグは25個。
持っていないと思っても、持っているものなのだ。
最初は優しかった編集スタッフも、だんだん「これ、ホントにいりますか? 捨てませんか?」と、目が鬼のようになっていくので可笑しかった。にしても疲れた。

どんな足だよ

朝、靴下を履こうとしていたら、横にいた娘が
「ママ、生き物とは思えない音がする」。
「は?」
「ざりざりざりって、岩をなでるみたいな音がホラ」
固い私のかかとと靴下がこすれる音だった。