

『それでも食べて生きてゆく 東京の台所』(毎日新聞出版社)
撮影 大平一枝、本城直季
装丁 佐々木暁
編集 宮里潤(毎日新聞出版社)
何も失っていない人などいない。
台所から人生を描くルボルタージュコラム。
連載「東京の台所」(朝日新聞デジタル&w)に、新規取材を加えた
22人の物語。
【制作こぼれ話】
テーマは再生と喪失。
脱稿目前という時に、どうしても取材した人が現れた。
編集者にはページを空けて待ってもらった。
「東京の台所」で第1回目に取材した日本茶喫茶の店主だった。
彼女の写真は、その後書籍(2017)の表紙になっている。
10年前「ふたり暮らし」だったのが
今年「ひとり暮らし」になった。
この世を旅立った人への想いを
私は描ききれるのか。
10年の区切りになる
忘れ得ぬ作品になった。
