仕事と暮らしの充実は同時に、はかりにくいもの

「味噌汁を作ったこともなければ、ご飯も炊けない。社会人になってもしばらく実家暮らしだったのでほとんど料理をしませんでした」

退職、離婚を経て、バッグデザイナーになると決意した彼女は、必要に迫られ自炊を始める。そして独立、再婚。夢を形にした今、彼女の台所。

〈住人プロフィール〉
53歳(女性・バッグデザイナー)
賃貸マンション・1LDK・浅草線 東日本橋駅・中央区
入居10年・築年数37年・夫(49歳・自営業)とふたり暮らし

『東京の台所 2』(朝日新聞デジタル&w)

〈262〉上京、退職、独立、再婚。彼女がバッグデザイナーになるまで

文:大平一枝
写真:本城直季