「シュツットガルト」

写真家・笠井爾示さんの写真集が刷り上がった。(2022.1.25発売)

笠井さんは、日本を代表する舞踏家である父・笠井叡さんの留学について 10 歳のときに一家で渡独。
その後、家族が帰国するなか、14 歳からはひとりドイツで暮らし、シュタイナー学校に通った。

心の距離が縮んだり伸びたり、
普通の家族とは少し違う時間を過ごしてきた彼の新作は
リウマチの麻痺が進む母、笠井久子さんとかつて住んでいたドイツ・シュツットガルトを旅したときのもの。タイトルは街名である。

私は二人それぞれに取材を重ね、巻末で親子の物語を綴らせていただいた。

執筆のお話をいただく前に作品を見ていた。

写真家の視線の奥に、家族にしか表せない温度の宿った静かな情動が潜む。
これは今まで見たことのない新しい家族写真だと、ゾクゾク(俗な表現だが、そうとしか言いようのない感覚だった)した。

写真集『Stuttgart』(bookshop M) は、
日本にさきがけ、今月フランスの「PARIS PHOTO(11 月 11 日〜14 日)」で、世界に向けて発表される。

◯写真展『天使が踊る場所で
11月6日〜14日。
笠井さんの実家であり
舞踊の聖地でもある天使館(東京 国分寺)にて。
・イベントは全席完売だそうですが、写真展はどなたでも見られます。

ぜひに。