日常からこぼれ落ちる風景の尊さ

自分が子どもの頃のアルバムを見ると、入学式や誕生日や卒業式や旅などハレの日が句読点となり、それらの点をつなぐと、自分の成長が可視化できる。

だが、いま私が作ったアルバムは、特別の日からこぼれ落ちたふつうの日々が、句読点よりもっとこまかな点となり、時間という一本の線になる。

こうしてみると写真を印刷して並べるという作業は、かぼそいけれどたしかにつながってきた線のぬくもりを、確かめる行為のように思える。
〜「巣立つ子におろおろしながら、きづいたこと」

『BRAND NOTE』CANON PIXUS
インタビューとエッセイ寄稿しました。

 

文/大平一枝
写真/木村文平