

『紙さまの話~紙とヒトをつなぐひそやかな物語』(誠文堂新光社)
大平一枝 著
小林キユウ 写真
サイトヲヒデユキ 装幀
至田玲子 編集(誠文堂新光社)
クリエイター、アーティストらに聞いた忘れられない紙との邂逅。
10年前に刊行、好評をいただいた『紙さま』(ポプラ社)の増補版です。
家族からの手紙、旅先での切手、美しい装幀の本、昭和の遊び心あふれたトイレットペーパーの包み紙、憧れの菓子の包装紙…
メールにはない手のぬくもりや、ザラザラ、しわしわとした痕跡のある紙のしられざる物語を綴りました。
2006年にポプラ社より刊行された『かみさま』は、
本書掲載の活版印刷工場をきっかけに「活版再生展」(世田谷文化生活情報センター)が開催され、
活版印刷を見直す潮流の大きなきっかけの一つともなりました。
好評だった『かみさま』の内容を一部残しながら、大幅に加筆修正をして新版化しています。
(amazon より)
【制作こぼれ話】
〇数十年ぶりに仲條正義さんの手によってリニューアルを果たした資生堂パーラーのギフトボックス
〇伝統工芸品を描いた美しい切手誕生に隠された亀倉雄策をめぐる秘密
〇ヨーガン・レールや鹿児島睦さんらの活版印刷物を担う下町の菊川印刷。ひとりできりもりする若き職人の熱
〇新潮社装幀室
〇イルマ・ボーム
〇ベンギンブックスの気鋭デザイナー
〇竹尾の箔押し
※全国の美しいお菓子の包装紙(別丁)付き。
本城直季さん、菊地敦己さん、平野甲賀さん、牧野伊三夫さん、橋詰宗さんほか25人の気になる人たちの大切な紙を覗かせてもらう旅をしました。
それぞれに紙に託した思いがあり、おどろくような物語がありました。
10年前の拙著『かみさま』がきっかけでつながった縁、店、人生の転機もあり……。
1冊にぎゅっと好きなものをつめこみすぎて倒れそうなほどつめこんでみました。

