

『自分たちでマンションを建ててみた。~下北沢コーポラティブハウス物語』(河出書房新社)
装丁 渡辺浩美
イラスト 伊東道子
写真 編集部
編集 西口徹
居住者で土地を共同購入。
建設組合を結成して、建築家とともに、
一戸ずつそれぞれ自由な間取り・設計でつくる集合住宅が完成するまでの体験記。
よぶんなコストをおさえた低価格・自由設計も魅力だけれど、
私はこの住まいのコミュニテイ、
「長屋的感覚」こそがじつは大きな魅力だったのだと、
建てたあとで気づいた──
【制作こぼれ話】
比較するほどたくさん著書や共著があるわけではないが、新聞・テレビ・雑誌等で、一番取材の多かったのが本書。
最初はいろんな取材に答えていたが、悪いところだけを強調して報道されるなど、予想外の苦い経験も・・・。
マスの力は怖いなと、あらためて実感した。
「この本を読んで、コーポラティブハウスの入居を決めた」という方の話をいくつか聞くと、
少しは役に立てたのかなと嬉しくなる。
今でも、コーポラティブハウスは、土地が安くないこの国の住環境を変える切り札だと私は信じている──。
