昭和27年、京都で創業の
小川珈琲が
『珈琲の広場』という、なんとも風韻漂う
かつ読み応えのあるオウンドメディアを
運営している。
雑誌のいいところがうまく
ウェブに昇華されたような──。
エッセイを寄稿。
名古屋で働いていた頃の話を書いた。
「あの日のアイスココア、今日のコーヒー」
イラスト:横山雄
大平 一枝(おおだいら かずえ)
昭和27年、京都で創業の
小川珈琲が
『珈琲の広場』という、なんとも風韻漂う
かつ読み応えのあるオウンドメディアを
運営している。
雑誌のいいところがうまく
ウェブに昇華されたような──。
エッセイを寄稿。
名古屋で働いていた頃の話を書いた。
「あの日のアイスココア、今日のコーヒー」
イラスト:横山雄
断食メガネ先生のオンラインファスティング5日間終了。160人が同日一斉にチャレンジするという今どきすぎるスタイル。
3.3kg減、高血圧が正常値に。断食は、
回復食で結果が決まると
リバウンド番長として身に染みているのでこれからが勝負。
しかし、ファスティングのたび思うことだが、金を払って太り、金を払って体重を落とすこの矛盾よ……。(気持ちがいいから好きなんだけれども)
『それでも食べて生きてゆく 東京の台所』(毎日新聞出版)発売からちょうど半年で4刷に。
嬉しいに違いないのだけれど、
報を聞くたび「大丈夫ですか。刷りすぎで
書店から返本されやしませんか。重版と決めた人が責められやしませんか」と、
いちいち水を刺すようなことを編集者に
言ってしまう自分のみみっちさが
貧乏くさくて嫌だなと思う。
魂込めて書いたのだから
誇りを持って「でしょうね。でももっと読まれていいはずですけれどね」くらいに
受け止められなければ
真の表現者と言えまい。
笠井爾示さんが写真集『Stuttgart』で
写真協会賞作家賞を受賞された。
テキスト「深淵な循環」でお手伝いさせていただいた。
かつては土門拳、東松照明、植田正治さんらが受賞してきたもの。
誰よりも喜んでいるのはきっと
表紙の母・久子さんであろう。
写真:笠井爾示
編集・造本設計:町口覚
デザイン:浅田農(MATCH and Company., Ltd.)
文章:大平一枝
仕様:並製本函入り
発行:bookshop M
レコードプレイヤーを買ったこともあり
先日、映画『ブルージャイアント』を観た。
ジンリッキー(や全てのカクテル)が最高においしいという理由で通っているジャズバーで、隣り合ったお客さんに激しく勧められたからだ。
ジャズに明るくなくても
アニメが苦手でも大丈夫。
絶対感動するから、と。
まんまと号泣。
アニメにしかできない大胆な演出。
たしかに「絶対」という言葉を使いたくなる作品だった。
後日、
最初に買うべきレコードベスト3を教えてと、くだんのバーのマスターに言ったら。
うんうんと悩んだ挙句、1枚のレコードを不意に差し出された。
「僕も初めてレコードプレイヤーを買った時、バイト先の店長にこんなふうにされてとっても嬉しかったので」。
オーディションで決まったという前述の映画の主役のサックス奏者は、ずっとこの店に出演していたという。「苦労されてきた方だから、本当によかったです」