表紙は赤でいく  2011/12/01(木)
移住者に必要な能力  2011/11/08(火)
元気な迷い方  2011/11/04(金)
覗きたかった向こう側〜からむし展にて  2011/11/02(水)
ヤーナリズム  2011/11/01(火)
夕方になったら仕事をやめてお酒を飲もう  2011/10/31(月)
誕生日  2011/10/27(金)
シンクロニシティ  2011/10/25(火)


表紙は赤でいく
表紙のデザインが決まった。
17案の中から赤でいくことになったと連絡有り。さっそく編集の佐藤さんが、束見本にカバーを巻いて写真に撮って送ってくれた。平面で制作してきたものが初めて立体になる、わくわくの瞬間である。
本のデザインは常に、芸術的視点と商業的視点の両方が求められる。後者もとてもとても大事で、その合流点を見いだす作業が誰にとっても難しい。
本書に関してなんの悔いもない。あとは一人でも多くの人に読んでもらうだけだ。そして私は、今、植物に関する本を書いている。今月中にアップして1度は見せないといくらなんでもまずいだろうという感じのもの。どうなる師走。どげんかせんといかん。が、表紙が決まってふぬけのようになり、喫茶店でお茶ばっかり飲んでいる。

(写真)
「もう、ビニール傘は買わない。〜自分と暮らしを変える60の習慣」(平凡社)。19日発売。
Date: 2011/12/01(木)


移住者に必要な能力
長崎の大村の山奥でカフェをやっている、waranaya cafeの剛君が上京。味スタのカフェアンドミュージックフェスティバルの帰りに1泊していったので宴会をした。朴訥とした長崎弁丸出しの剛くんに、「都会から移住する人にいちばん必要な能力って何?」と尋ねた。
翌朝、「僕、あれからずっと考えてたんですけど、わかりました。いちばん大事なのは、ユーモアです」。何があっても笑い飛ばせるくらい能力が必要やけん、と。深い答えだ。

移住希望の若者もよく訪れるというwaranaya cafe
http://r.goope.jp/waranaya

(写真)
豚おこわに初挑戦。五香粉を加えるだけで、本格中華っぽい味に。(撮影:安部巨匠)
Date: 2011/11/08(火)


元気な迷い方
ヴォネガットの『チャンピオンたちの朝食』読。20年も前に書かれた本がいちいち、今の時代にぴたりとあてはまるという発見が面白くて古い本ばかり読んでいる。こんなことじゃ時代に取り残されるな。あ、取り残されてるかもう。

以前私を取材して下さった方とTwitterを通じて再開し、ラ・ヴィラでみんなでわいわい。30代女子はみんな本当に元気だ。人生に迷ったりもするのだけど、迷い方に元気がある。全力であっちの道にきゅーっと進み、違うと思ったらこっちの道に猪突猛進。試行錯誤には後ろ向きなそれと、前向きなそれがあるように思う。前向きにがんがん悩むと、きっと道が見えてくるんだろうな。・・と、65歳くらいの人の心境になっている自分が怖い。老境かっ。
Date: 2011/11/04(金)


覗きたかった向こう側〜からむし展にて

下北沢のはずれに齋田家という大邸宅がある。下北沢はかつては茶園が広がるのどかな田舎で、齋田家は明治の頃に大きな茶園を営み、ヨーロッパに輸出していたという。一族からは歌人や画家を輩出。元は代田村の名主である。
車がぶんぶん通る環七沿いに建っているのが嘘のような、森のように木が生い茂るこの敷地の中をいつか見たい&覗きたいと、越してきた10年前からずっと思っていた。なんとか庭園だけでも見えないものかと、不審者のように家の周りをうろついたこともある。
と、つい先日、知り合いから「からむし展があるのでよかったらどうぞ」と招待状が届いた。住所はあの家だった。敷地内に齋田記念館というギャラリーがあり、代々伝わる古文書や絵画、由緒ある茶道具などを飾って年に何日か公開しているらしい。
喜び勇んで、いつも眺めるだけだったあの重い木戸を開けると、その向こうは石畳に広大な庭園、白壁に鬼瓦。別世界が広がっていた。こんな家がこの地に残っていること自体が奇跡である。子孫の邸宅も敷地内にあり、今も暮らしが営まれていることを嬉しく思った。からむし織りの貴重な着物も美しく圧巻だったが、10年恋い焦がれた木戸の向こう側には入れただけで、感無量に。下北沢の宝をまた一つ見つけた記念すべき日なのである。

※年に何度か記念館の公開日があるのでオススメです。
Date: 2011/11/02(水)


ヤーナリズム
ダイエットばか一代、今度は「ヤーナリズム」に挑戦。
ブートキャンプもコアリズムもついて行けなかった人向けの、1日10分、11種のダンスから好きなのを選んで踊るというしろもの。ベリーダンス、ディスコ、ラテン、ヒップホップ。全部腰振りメイン。
DVDをみながら、ハアハアゼイゼイ、くびれの出現を目指しドラム缶みたいな腹をつきだして踊る中年女の姿は、誰にも見られたくないので、子どもたちが登校した後カーテンを閉めて、始める。けっこう汗が出て、筋肉痛さえしっかりあるのだが、1日10分ぽっちで痩せるわけないだろうという疑問は考えないことにしている。

kazueoodairaのツイッターを読む
Date: 2011/11/01(火)


夕方になったら仕事をやめてお酒を飲もう
仕事場を2階に移してから、空が近くなって気持ちがいい。とくにブルーとグレーとオレンジが混じり合う夕刻は格別。最近は、空がこういう色になったら仕事をおしまいにすることにしているので、体もラクチンだ。
暗くなっても電気で煌々と机を照らして、パソコンに向かうのは体にも心にも環境にも良くない。震災でそういうことに気づかされた。幸か不幸か、短いスパンの仕事が減り、長いスパンのそれがいくらか増えたので、むりなく体も生活リズムも移行できている。この際もう、日本全国、会社も役所も自営業者も、夕方からはハッピーアワーということでパソコンの電源を落として、ぐびぐびビールを飲むことにしちゃえばいいのだ、法律かなんかで。国の生産性は落ちるけど、鬱も自殺も激減しそーな気がする。

(写真)
ビルとビルの合間のちっちゃな空だけど、仕事場から見えるこの風景がはてしなく好き。
Date: 2011/10/31(月)


誕生日

平凡社から出る新刊の撮影。そして誕生日。
安部巨匠と斉藤いづみさんから花束をもらう。平凡社の佐藤さんからはおいしいかりんとうの差し入れとゲラの束を。
40を過ぎたころから全然年齢を数えていないので今日、何歳になったのか人に計算してもらって初めてわかった。この年になると、正確にわかっていなくても、1年間何も困ることがないという事実に驚く。「たまにはなんかくれ」と北九州でロケ中の夫に言うと、「あ、俺、今、廃院の廊下を一人で歩いてるところだから。めっちゃ怖いねんから」と、そそくさと電話を切られた。

(写真)
激しく好みの色合いの花束なのにどちらもピンぼけでかわいそうな写真。誕生日の花束って、たぶん自分が78歳になっても絶対に嬉しいと思う。こういう感情って女だけなのか?
Date: 2011/10/27(金)


シンクロニシティ
あの人どうしているかな?と思った数秒後、その人から2年ぶりくらいにメールが来たり、駅の信号待ちでばったり会ったりが多い。
シンクロニシティが「偶然の一致」なら、私には人よりそれがいくらか多い方だと思う。今日もそうだった。
「『昔きものを買いに行く』(別冊太陽)の取材先で買ったまま箪笥の肥やしになっている着物、ちゃんと着たいなあ」と、つきまさでお茶をしながらつぶやくと、店主のりえちゃんが「これ見て!ネットで注文したアンティーク着物が今日届いたばかりなの」。そう言って着物を広げて見せてくれた。いい時代の染めと織りと柄。たまらなく欲しくなった。
「でも、着付けができないんだよなあ」と言うと今度は、携帯のメール着信音が鳴り、見ると知人のママから「着付け教室をやるので参加しませんか?」。
「こうなったら着るしかないよ、もう」とりえちゃん。そもそも、きのう我が家に泊まっていったカウンセラーの友だちに「最近、何を着ても似合わなくなった」と相談したら、「この年でカジュアルな服を着ると、ルーズで汚い感じになりがち。着物を着たらどう?」と言われたばかり。よし、決めた。習おう、着付け。
Date: 2011/10/25(火)


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