「ちゃっかりクラケールのおたんじょうび」
★★★

レンナート・ヘルシング文、スティング・リンドベリ絵
 いしいとしこ訳   プチグラパブリッシング
2003年

食べ物に弱い私の
イチオシ本


 日本では2003年に、プチグラパブリッシングから発行されましたが、初版は1957年、スエーデンの作品です。
 しかし、デザインの国の絵本は、なぜこうも、すみずみまでいちいちかわいく、モダンで、オシャレなのでしょう。
 でも、一番の魅力は、男の子と女の子が、ペロペロキャンデー1本の値段で、最後は駄菓子屋さん1軒をまるごと買ってしまうという、子どもにとって最高にうらやましいストーリー展開にあります。山積みの、いたチョコ、チョコボール、チョコボンボン、グミ、キャラメル、オレンジ、バナナの絵のおいしそうなことといったらありません! (なんだか私のお気に入り絵本は、お約束のように、みんな食べ物が出てきます)
 5歳の娘は、山積みのお菓子を食べるシーンをみて、心底うらやましそうに
「わあ~」とため息を漏らし、9歳の息子は
「あ~、オレも、ぜんばを買っちゃいたいなあ。10円で、ぜんばをもらえたら、すっごいうれしいだろうなあ」
と、ひとりごと。ちなみに、「ぜんば」は我が家から5分の駄菓子屋さんです。
 私が子どものときに、この絵本に出会っていたら、やっぱり息子と同じことを思うんだろうなあ。ちゃっかりクラケールは、我が家の計2名の羨望のまなざしを一心に浴びる男の子の名前です。あ、私もいれて「3名の羨望」か。

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