「ゆきのひのホネホネさん」
★★★★
にしむらあつこさく・え 福音館書店
2000年こどものとも

ガイコツの郵便局員が
主人公の奇想天外な
物語

 8年前から購読している「こどものとも」(福音館書店)には、たくさんの素敵な時間をもらいました。時々、「時間を返してくれ」と思った作品がなかったわけではないですが…。毒を吐くのはやめにして、近年の我が家のヒット作をご紹介しましょう。
 なんと主人公はガイコツ。古い話で恐縮ですが、スピッツの「ロビンソン」の歌詞にガイコツという言葉が出てきたこととき、それが少しの違和感もなく耳に馴染んだ事実に、驚いた記憶があります。このガイコツが絵本の主人という設定にも、違和感がなくすうっと、とけ込めて、あの歌を聴いたときの感覚に似ているなあ、と思ったもの。
 話が横道にそれましたが、このガイコツの名前は「ホネホネさん」です。ね? 読みたくなるでしょう?
 心優しい「ホネホネさん」の職業は郵便局員。もうこの設定だけで「当たり」の匂いが、そこはかとなく漂っています。雪の上をすべる「ザクザクシュー」の擬音がまた小気味よく響きます。
 中味はオールモノクロなのに、夢いっぱい、遊び心いっぱいの、文句なし「アタリ本」。ホネホネさんは、シリーズ化していますが、私はコレが一番好きです。

top

Copyright © 2010 Kazue Ohdaira All Rights Reserved.文章の無断転載をお断りします。