「チリとチリリ」
★★★★

どいかや作
アリス館
2003年

自分の中の「女の子」に
出会える本


今女の子、元女の子だった人なら、きっと誰もが好きでしょう。
どい かやさんの絵は本当に、ため息が出るほどファンタジックで愛らしい。
1ページごとにきりとって、部屋に飾りたくなるほどです。
そして、繊細な色鉛筆画の魅力もさることながら、
いろんな形のテーブルとイスが並んだ森の喫茶店や
どんぐりコーヒーとれんげティ、森で開かれる演奏会など、お話のディティールが、いちいち夢があって楽しい!
何度も読んでいるのに、ページをめくるたびに、新鮮な気持ちで「行ってみたい!」「食べてみたい!」と毎回もれなく思います。
読み終えたあとは、チリとチリリの魔法にかかったように、しばらく優しい気持ちでいられます。
さらに細かいことですが、私は、表紙カバーの紙の手触りと、地(バック)のほんのり生成がかった色味が大好きです。この作家のテイストにふさわしい、もうこれ以外考えられないくらいにぴったりな紙質と地色だなあ、としみじみ。版元、編集者、作家、プリントディレクターという四者の息の合った仕事ぶりが伺えるようです。
二作目もでたそうなので、買いに行こうっと!

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