『あの人の宝物 ~人生の起点となった大切なもの。16の物語~』(誠文堂新光社)

『あの人の宝物 ~人生の起点となった大切なもの。16の物語~』(誠文堂新光社)

 
・最 新 刊・
『あの人の宝物~人生の起点となった大切なもの。16の物語~』(誠文堂新光社)
2017年4月6日発売


文 大平一枝
写真 本多康司
装幀 新保慶太・新保美沙子(smbetsmb)
編集 至田玲子(誠文堂新光社)

取材後に、もっとお話を聞きたかった、生き方や価値観を知りたい、あの人の魂を支えているものは何だろう、と考えさせられる人が何人かいる。
本書では、もの作りや、表現の仕事に関わる人生の先輩、その道を切り拓いた先駆者を中心に、
“長く使い続ける大切なもの”を伺った。
16人、16の物語から、あなたなりのゆたかに生きるヒントをみつけていただきたい。

田村セツコ(イラストレーター)
松岡享子(児童文学作家、翻訳家、東京子ども図書館名誉理事長)
久野麗子(もやい工藝 店主)
江上栄子(料理家、江上料理学院院長)
カナヤミユキ(デザイナ-)
宮城宣子(書家)
岡崎武志(ライター、書評家)
ひがしちか(日傘作家)
山内彩子(Gallery SUオーナー)
春風亭一之輔(落語家)
柚木沙弥郎(染色家)
鋤田正義(写真家)
松田行正(グラフィックデザイナー、牛若丸代表)
蛭子能収(漫画家)
田窪恭治(美術家)

【制作こぼれ話】
編集の至田さんは私の本は3冊目だが、それ以外のスタッフはみな初めて組んだ。
本多さんは、透明感と憂いが宿った写真をすべてフィルムで撮影してくださった。
この写真に、ことばでは表しきれない表現をどれだけ救われたことか。
新保慶太・新保美沙子さんのデザインは、余白が美しい。
私の好きな北園克衛の前衛的な余白ともいうべき解釈を、私は勝手に彼らのデザインから感じている。
静かに心に迫る文字と写真の本になった。

ひとりで南フランスで林檎の礼拝堂を改修した美術家の田窪恭治さん、
デヴィッド・ボウイの写真で知られる鋤田正義さん、
何度か通う中でいまでは、取材より世間話のほうがながくなってしまう稀代の染色家、柚木沙弥郎さん・・・・。

道なき道を自力で開拓した先輩方の話はとりわけ心に刺さった。

1年半かかったが、後悔の無い仕上がりになった。