男の家事は”もやっ”が残る!?

北欧、暮らしの道具店 連載『ドジの哲学』第11話 男の家事の話です。

「この世界の片隅に」とふたりのおばちゃん。

 過日、『この世界の片隅に』を安部巨匠と観た。巨匠は「途中で席を立てないから」と観る前にトイレに2回も行き、ひざにはハンカチを置いて泣く気満々。その準備の仕方がおばちゃんである。といいつつ私もハンカチ用意。
 前に観た『君の名は』は、展開が早すぎるのと構成が複雑すぎるので、おばちゃんは実はよく理解ができなかった。そう言うと、高校生の娘が「そんな感想言う人初めて。ママがズレているだけだからそれ、みんなに言わないほうがいいよ」と。なんで感想言うたらあかんねん、人と違う感想をいおうが言うまいが、その人の自由じゃと、出る杭を嫌う若い世代の生きづらさを憂いた。

 で、『この世界の〜』。深く心に刺さりながら、澄み渡った青空の尊さを思う、しみじみと素晴らしい作品だった。なんにつけても、のんちゃん(能年さんの芸名のほうがしっくりくるなあ)の声の演技のすばらしさよ。もう一度観たいなり。こういう形のクラウドファンディングがあるのかと、感銘も受けた。

 知人の個展と雑貨店と2軒巡り、最後は「ケーキとお茶をして夕食は家で食べよう」と誓い合いながら、「でもカフェないね」と吸い込まれるように、通りがかりの串カツ屋に入り、ジョッキ数杯飲んだ挙げ句、巨匠は「もっと焼酎を濃くしてくれ」と店員にオーダーするありさまで、けっきょく今日もコーヒーのコの字もないのであった。

付き合って1ヶ月。

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朝日新聞デジタル&w 連載『東京の台所』更新。
「高円寺。ナンパした彼女と始まった甘い生活」

冬の宅飲み

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干し柿をたくさんもらったので、板状に切ったバターをはさんで冷凍。凍らないので、食べたいときにすぐつまみになる。ワインにもビールにも、甘いので意外にウイスキーにも合う。小さく切ってちびちびいただきます。

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5秒で仕込めるつまみなのに、こういう保存食めいたものは、料理偏差値が上がる気がするから不思議。
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料理上手な人の家で宴会。6人でワインとシャンパン7本が空になっていた・・・。

宅飲みは、レシピはもちろん、家庭の食器とのコーディネート法を学べるのがいい。
と、考えてみたら越してから3年。1度も拙宅で開いていない。あんなにやっていたのに
なぜだろうと考えたら、子どもが大きくなったからだと気づいた。
もう自分が飲みにいける。子育てに追われ、でも自分もお酒を飲みたいというあの頃の
必死が、自宅宴会を形作っていたんだなー。

 

 

書きかけの手紙

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 9日間の留守から戻ると、書きかけの手紙がちゃぶ台にあった。
娘の字で、
「父に1週間弁当を作ってもらいましたが、彩りもよく、無理なく野菜もとれてとてもおいしかったです。育児分業という言葉はご存じでしょうか。提案ですが、忙しい母は仕事に専念していただき、これからは」
という内容でおわっていた。
 その先はきっと、「父が弁当を作ってはどうか」だ。

「あのさ、すごく丁寧に、あたかも母のことを気遣った新提案のように書いてるけど、要は、私の弁当まずい。パパに交代してってことだよね?」と確認すると「ちがうちがう、ママが大変かなあと思って」と言うが、顔にその通りと書いてあった。
 弁当作り8年。なんだったら弁当の本(おかあさんのおべんとう―母弁)まで出したことがある。なかなかのこの屈辱、どうしてくれよう。
 たまに作るのと、8年間毎日とは、モチベーションが違うのだ。しかしもうこの際、私も楽をしたいので、「この提案いいと思う。あと1年だし、せっかくだから作ってみたら?」と夫に全力で推したら拒否された。

 いったい何をおかずにしたんだと冷蔵庫を開けたら、石井のハンバーグや真空パックのミートボールとかがわんさかあった。こいつらに負けたのかあああと遠い目になった。

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