2月のお知らせ


長崎の山の中。緑と青い空しかないまるで桃源郷のような場所、waranaya cafeの「学びのじかん」vol.9でお話をさせていただくことになりました。翌日は湯布院のアートと音楽とカフェのカオス cafe&gallery CREEKS.で。お近くの方はよろしければぜひ。
テーマ「書く仕事の視点」
第1部 「大量生産、大量消費の対岸に生きる人々を描くという視点を持つ意図と背景」
第2部 「スローライフと言われるものの実態、その取材現場からの報告と舞台裏」
お申し込み・詳細はコチラ
         (『今日。』はこちら↓)

合掌

楽しい企画話やおいしいワインに酔いしれた1週間だった。娘の受験が終わったので、たかがはずれたように、夜は飲んだり食べたり。今まで会えなかった人や、お久しぶりの面々と卓を囲んでいる。そろそろ地味な日々にもどらねば。
佐野洋子さんの『シズコさん』読。延々とした肉親との確執の描写に、読んでいるこちらまで心が折れそうになる頃、涙がこみあげる救いの1ページがある。絵本以外の作品を今まで読んでこなかったことを悔いた。合掌。

北千住の宝

元旦以外休み無し!


北千住の石黒の飴を取材。2時間近くきさくに立ち話をしてくれた仲のいいお兄さんと妹さん。安易に使いたくないが、人情という言葉がやっぱりこういう街のこういう店にはぴったりとくる。懐古趣味でも何でもなく、ここの飴はとびきり旨い。甘すぎないから男性客もどんどん買いに来る。すべておじちゃんの手作りなのに怖ろしいほど安い。できたての飴を食べられるなんて一生のうちにそうないことなのに、北千住の人はいつでもできる。贅沢なことだ。

だめでもしょうがない

2月1日から午前、午後と3日連続娘の受験の送迎。試験の間、知らない街の喫茶店で手持ちぶさたでただただ文庫本を読んで時間をつぶす。午後になったら別の学校へ連れて行く。なんだかくたくたに疲れてしまい、3日目の午後試験では「一人で帰ってきて。マンガ買っていいから」と500円を渡し、先に帰ってしまった。「そんな母あり?」と娘に言われた。3日間、自分は何もせずに人のために丸々時間をつぶすって、体を使うわけではないのにけっこう疲れるものなのだな。帰宅して、近所で「あとちの会」の人たちとお酒を飲んだら大酔っ払いして、夜の合格発表も見ずに寝込む。一番疲れているのは娘なのだが。『沈黙の春』(再読)と『森に眠る魚』(角田光代)といろいろ読んで日が暮れた3日間。こんな母はだめすぎるが、もうしょうがない。

わかるのね。

「お、そのジーンズ、足が細く見えるじゃん、似合うねえ」と娘に言ったら、
「もうすぐ受験だからって、燈子を盛り上げるキャンペーンやめてくれる?」とひくーい声で言われた。バレてるし。

味噌の寒仕込み

23時。やおら味噌造りを始める。こういう寒い日が続くと、雑菌が繁殖しないので都合がいいのだ。
1日水に浸してあった山のような大豆を小分けにして、圧力鍋へ。
そしてただひたすら、すりこぎでつぶす。麹と塩を手でよくもんで、つぶした味噌を混ぜ合わせ、味噌玉を作る。
空気を抜くため、たたきつけるように桶に玉を投げ、平らにしてうっすら塩の蓋をしたらできあがり。
深夜2時には5キロ分の味噌の仕込みが終わった。
これで家族4人分、1年間は味噌に困らない。なんてラクチンなんだろう。手作り味噌というと大仕事のようだが、5キロとかだと数時間もかからない。
こんなに簡単でとびきり旨い保存食って、ちょっとほかにないのでは。しかも誰がやっても失敗はない。麹と豆と塩が勝手に旨みを作り出してくださる。
ラジオ『深夜便』を聴きながら、無心になって大豆をつぶし続ける。集中できる静かな時間。真夜中の味噌造りもいいもんだ。

月島


月島のお菓子屋さんを取材。
長屋の一角で、ていねいな焼き菓子を作っている。引き戸を出て3歩で東京湾が。
町内会の掲示板には、餅つき大会と訃報が同居。
同じ東京だけれど、まったく違う文化と風土を感じる。
たまに行くと長居をしたくなる、独特の空気をまとった街だ。

1 / 712345...最後 »